失敗の数だけ増えようが。

ナミダの海だってなんだって越えて行ける。

全員濃厚接触者は美談じゃない

濃厚接触者は発症(無症候は検体採取)2日前から陽性判明まで、1メートル以内で、必要な予防策なしで、15分以上接触した場合に指定されます。ただこれはあくまで目途で、行動内容や空間の特性、陽性者と接触者の身体状況によって柔軟に変わります。

年末年始の生音楽番組を多数控えていたため、12/19~21の期間、リハを長時間していたのだろうと推測します。カラオケクラスターがあるように、歌うこと踊ることは大きく呼吸するため、通常の生活より感染リスクが高くなります。そして、今までのリハの映像を見るとマスクをしてなかったり、鼻だしマスクだったりすることが多いので適切な予防策はとれていなかったと思います。

あとは9人での動画等の収録をしていればずっとノンマスクなので、一発アウトです。FCのクリスマス動画なんて40分越えなので濃厚も濃厚です。タレントは顔の一部を隠すことができない支障があることは承知のうえ、医療従事者としては40分もノンマスクで人と接することは恐怖でしかありません。

一部の方は、楽屋等のわちゃわちゃした感じの仲良し=濃厚接触と捉えているかもしれませんが、それよりも業務上での接触がメインの濃厚接触だと考えます。


宮舘くんが出た時点で8人全員濃厚接触者になることは目に見えていました。早々に事務所が「同一グループは家族と見なす」という方針を示していた通り、グループが接触しないで活動していくことは困難が多いでしょう。特に個人仕事の少ないデビューしたてのグループで年末年始の特別番組編成期。残念な要素が重なっていると思います。


でも、全員が濃厚接触者になってしまったのは、美談ではありません。

「みんなやっぱり仲がいいんだね。ほほえましい。」なんて言うべきではありません。


ジャニーズだけでなく、演劇、ミュージカル等々たくさんの人たちが感染拡大を防ぎながらエンターテインメントを届けられるよう試行錯誤をしています。そのなかで、これだけの濃厚接触者を出したことは恥ずべきことです。それをファンが軽く、危機感なく受け止めるのはいかがなものかと思っています。全員濃厚接触者になったことを仲のいい証として誇るの間違っています。「彼らの距離感だから、しょうがないよね」で済ませないでください。それは彼らのできる精一杯でしていた対策も、行動も、否定することになります。

「そんなこと言って、感染した人を責めるのか」このご時世感染したことは悪くありません。でもそれを予防するために日頃行動すべきだった。それを反省すべきなのです。反省することと責めることは異なります。反省することは次に繋げる一歩になります。そしてその考えをファンも持つことが「良い転機」になるのではないでしょうか。